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スキー&スノーボード2004-2005

③雪上における一時的な調整法-2 よくある左右差のパターンとそのためのストレッチ・筋出力アップの方法

身体的左右差が根本的な原因となり引き起こされることが多いパターンのうち、一つに的を絞って一時的に関節の柔軟性ならびに一時的に筋出力を向上させる方法を述べてみます。

股関節の柔軟性・大臀筋・大腿四等筋等の筋力が劣るために股関節が伸びず、スキーに力が伝わりにくい(荷重が不足しやすい)ケース・フォームが左右で大きく違うケース
このような場合には・・・
股関節のストレッチング:脚を前後に開き、片膝立ちの姿勢から腰を前に押し出す
  大臀筋の筋出力向上:立った姿勢で弱い側のお尻の筋肉を締める
この2つを滑走前に行ってみてください。滑走前に繰り返すことで、少しずつ変化を感じ取れるようになると思います。

筋出力を一時的に向上させるトレーニング法のポイント:
筋力を向上させる方法は大きく分類すると2種類存在します。一つは筋肥大。筋繊維を増やし、筋肉を太くすることで出力を向上させる方法です。もう一つは、シンプルに言うならば“筋肉の質”を向上させる方法。筋肉は脳から神経を通じて伝達される電気信号によって収縮運動を行いますが、この指令の伝達をスムースにして確実な筋収縮を行なえるようにするのです。一時的な筋出力UPを狙う場合、こちらの効果を狙います。ただし、一時的に筋肉からの出力を高めるためのものですので、恒常的な効果は期待できません。スキー滑走の直前に行なうことで身体的な左右差を一時的に緩和し、滑りの左右差を少なくすることが目的です。具体的な方法は、左右で劣る部位の筋肉に、呼吸を止めて5秒間ほど最大の筋力を発揮させます。筋肉が収縮する動きに逆らうように抵抗力を与えるパートナーがいれば効率的にはベストですが、一人でもやり方によっては効果を期待できます。

ストレッチングのポイント:筋肉の柔軟性を高めることで関節の可動域を広くすることが狙いです。左右で動きの渋い側のみを、息を吐きながら(※)5秒以上を1セットとし数セット行ないます。じっくり伸展させることで苦手側の動きが良くなることを感じていただけると思います。

オフシーズンにおいてもできる範囲で左右の差を認識し、それを少なくするように心掛けてみましょう。根気良く続けることで滑りの左右差の根本的な原因が解消され、来期の滑りが大きく変わるかもしれません。

宮下 正

※呼吸によって自律神経による作用が変化します。息を吐いている際には副交感神経、息を止めると交感神経が働きます。
簡単に説明すると、交感神経は身体を活性化させる働きを担い、副交感神経はそれと拮抗的な作用、つまり身体をリラックスさせる働きを受け持ちます。このような理由で、力を発揮するときには息を止め、柔軟性を高めたい時には息を吐くことでより効果を期待できるのです。
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by mia-academy | 2012-03-29 20:55 | ski
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